フリーター→ぜい弱性診断士|趣味のアプリ制作の経験からセキュリティの道へ
🕒 2025.05.23
今回お話を聞かせてくださるのは、そんなお悩みを持つ方の参考になるような経験をされた、ヒートウェーブITアカデミーの職業訓練『Javaエンジニア就職科』を受講し、約5年間のブランク期間を経て、再びIT企業に転職を決めた植野さんです!
植野さんが、ヒートウェーブITアカデミーの職業訓練『Javaエンジニア就職科』を受講した経緯、前職のこと、転職活動の苦労、今後の目標など様々な内容について語っていただいたので、ブランクがあって就職活動をされているという人は、ぜひ参考にしてください。
1988年生まれ。前職では、インフラエンジニアを10年ほど経験。働いていた時にプログラミングの知識を求められた経験があったこと、 無職期間が長くなってしまったため、就職前のリハビリも兼ねて、ヒートウェーブITアカデミーの職業訓練『Javaエンジニア就職科』を受講。
5年間のブランク期間を経て、IT企業に復帰することになった。目下の目標は、抜けている社会人生活の感覚を取り戻すこと。
受講コース | Javaエンジニア就職科 |
給付金制度 | 職業訓練受講給付金 |
取得した資格 | 基本情報技術者 |
受講までの主な職歴 | インフラエンジニア(約10年間) |
ブランク期間 | 約5年間 |
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『前職』は、どんなことをしていましたか?
植野さん
前の会社では、『インフラエンジニア』として約10年くらい、ほぼ同じ現場で働いていました。
インフラって一口に言ってもいろいろあるんですけど、一番有名なのはネットワークエンジニアとかですよね。
私はインフラ分野の中でも『サーバーエンジニア』と呼ばれる仕事をしてました。いわゆる、維持・保守っていうお客さんの要望に応える仕事ですね。
一番大きな仕事は「リプレイス」って呼ばれるもので、 商用サーバーは大体5年ごとに新品に交換する決まりがあって、 その新しいサーバーを作って、移行するのがメインの仕事でした。
対象のサーバーはパッケージ化されてて、いろんな場所で使われているので、 5年に1回、だいたい1年〜1年半かけて、公開計画を立てて、 順番にリプレイスしていくようなイメージです。
具体的には、まず必要なサーバーの性能を見積もって、 「これなら今と同じかそれ以上の性能が出ます」っていうサーバーを選定して、 お客さんに承認をもらった上で、営業さんに発注をかけます。
納品されたら、オンプレ(クラウドじゃなく現地設置)なので、 初期設定をして、銀行システム専用のミドルウェアをインストールして、 その上にアプリケーションを載せて、動作確認をして—— 問題なければ接続テストをして、最終的に切り替える、という流れですね。
ざっくり言うとそんな感じです。
あとは、商用環境・本番環境以外にも、「開発環境の管理」も担当していて、 「この取引をできるようにしてほしい」という要望に応じて、 インフラ側で設定対応する、みたいな細かい問い合わせ対応もしていました。
HEATWAVE
『Javaエンジニア就職科』を受講しようと思った『きっかけ』はありますか?
植野さん
もともとインフラ系エンジニアとして10年間やってたんですけど、働いている中でプログラミングの知識を求められる場面が結構あったので、「知識の補強」をしたいと思ったのが1つの理由です。
あとは、単純に無職の期間が長くなってしまって、社会性を完全に失っていたので、就職前に生活のリズムを整えたかったっていうのが2つ目の理由です。
どっちかっていうと、より強い方の理由は2番目の方ですかね。
そのまま就職しても、働ける気がしなかったので。
朝起きて、昼間はプライベートのことができない状態を8時間続けて、それで帰るみたいなことができる気がしなかったんです。
だからまずは、学校っていう場所で正しい生活リズムになれていけたらと考えました。
HEATWAVE
『Javaエンジニア就職科』に通って『良かったこと』について聞かせてください
植野さん
社会性のある生活をなんとか送れそうだなと思えたことが、まず一番の収穫ですね。
正直、遅刻とか結構するタイプなんで、大丈夫かなって思ってたんですけど、 途中で挫折することもなく、3ヶ月間で1回だけ電車遅延で遅刻しただけで、 それ以外は無遅刻無欠席で通えました。
あとは、誰とも会話しないまま終わる可能性もあるかなって最初は思ってたんですけど、意外と周りの人や先生とも仲良くなれたし、楽しかったなって思います。
コミュニケーションもちゃんと取れそうだなっていう「自信」にもつながりましたね。
技術的な面では、がっつり3ヶ月Javaを勉強して、今までちゃんと理解できていなかった「Javaってこういうものなんだな」っていうのが、個人的にはしっかりわかったなと感じています。
多分、これからシェルを組む時や、別の言語を扱う時にも、ここで学んだことは役立てられると思いますね。
HEATWAVE
どんな感じで周りや先生と『コミュニケーション』を取っていったんですか?
植野さん
先生とは、授業が終わってから分からないところを質問して、その流れで一緒に帰ったりしていました。そういうところから、だんだん打ち解けていった感じです。
周りの人とは、「分からないところを教える側になったこと」がきっかけですね。インフラとはいえ一応IT経験者だったので、完全未経験の方よりはプログラミングの飲み込みも早くて、 その分差が出てきて、自然とわからないところをサポートする側になっていきました。
HEATWAVE
『卒業制作』に取り組む過程で、『苦労したこと・工夫したこと』は?
植野さん
制作物は、いわゆる『ダンジョンRPG』を作りました。
最初はいろいろ作り込もうと思ってたんですけど、結局、時間が足りなくて… 迷路みたいなマップを移動して、特定のマスで敵が出現して戦闘になる、 そこまでしか実装できなかったですね。
苦労したことは、もう「全部」です。
このコースの卒業制作って、本来は学んだことを使って、Webページを作るのがテーマだったんですよ。
Webページを作るために勉強してきたのに、自分の場合は いきなり「ゲーム」を作ろうとしたので、まず「どうやって作ればいいんだ?」ってところでつまずきました。
全然わからない状態で、ググったり、AIに聞いたりして、「こうやってやればいいのか、いや違うかも」みたいな一進一退を繰り返して、少しずつ進める感じで、めちゃくちゃ苦労しましたね。
途中で先生と話して、「JavaScript使えば?」ってアドバイスを貰ったんですけど、 JavaScriptの勉強は授業で一切やってなかったんですよね。
なので、そこからJavaScriptを一から独学しました。
HEATWAVE
『仕事を辞めたあと』は何をされていたんですか?
植野さん
そうですね。事実ベースで言うと、5年間まったく仕事はしていませんでした。貯金を切り崩して生活してた感じです。
趣味がゲームなんで、基本的にはひたすらオンラインゲームをやってました。目標があるときは、1日16時間くらいやってたかもしれないです。
寝てる時間以外は、ほぼゲームで下手したらご飯も食べないくらい極端な生活でしたね…。さすがに手足が痺れ始めて、「これはヤバいな」って思いました。近くのスーパーに行く以外、ほとんど外にも出ない…そんな生活を5年間続けました。
仕事を辞めた時は、「もう二度と働きたくない」って気分だったんですけど、 数ヶ月くらいでその気持ちは落ち着いたと思います。
でもそこから、ずるずると...「いつ再就職するか」みたいな目標も特に決めずに、気づいたら今みたいな感じになってました。
友達とも、誰とも会ってなかったです。本当にゼロ。たまにゲーム内でチャットはするけど、リアルで話すことはほぼなかったですね。一日の会話って言ったら、スーパーのレジで「レシートいりますか?」に「はい」「いいえ」って答えるぐらいでした。
もともとそんなに社交的なタイプじゃないので、 集団で何かしたいって気持ちもあんまりないんですよね。
たまにギルドに誘われたりして、そこでチャットしたりもしてたけど、 本質的には一人が好きなんで、しばらくするとやっぱり疲れちゃってました。
HEATWAVE
どういうところが良くて、ゲームにハマったんですか?
植野さん
目標を達成した時の達成感ですかね。
ない時は暇つぶしでしでしかないんですけど。
他の人は8人で倒すようなボスを1人で倒すとか、 普通の人はやらないようなことを、10時間から16時間、 寝ずに3ヶ月ぐらいぶっ続けでボスに挑み続けて、倒した時なんかはたまらないですね。
HEATWAVE
そこから『仕事をしようと思った理由』は?
植野さん
単純に「貯金問題」でしたね。
就職活動って、始めたからってすぐに仕事が見つかるわけじゃないじゃないですか。
だから、貯金が数ヶ月分しか残ってない状態になってから動き出すんじゃ遅いなって思って…「そろそろデッドラインかな」みたいな感じになったんで、もう勢いでハローワークに行って、職業訓練にって流れですね。
HEATWAVE
『転職活動』はどうでしたか?
植野さん
いや、正直一番きつかったですね。
専門学校から就職した時は、学校のつながりで説明会に出て、しかもその時代はめちゃくちゃ売り手市場だったので、よっぽどレベルが合わない会社じゃない限り、受けたら内定するような感じだったんです。
だから、今回の転職活動は右も左もわからない状態でした。
そもそも、会社辞めたあとに転職活動もしたことがなかったし、「無職期間5年」っていうハンデもあるのは最初から分かっていました。ただ、今までバイトの面接とか就活の面接では、 勢いで行ってもあまり落ちたことがなかったので、「今回もすぐ受かるんじゃないか」と正直甘く見てたんです。
でも、いざやってみたら「なんで??」って思うくらい全然受からないんです。
一時期は、もう就職活動をやめたくなるくらいでした。
面接で変なことを言っちゃったり、雰囲気が悪くなったりして、その度にすごく落ち込んでました。
よく「面接では1を100にしろ」って言いますけど、自分はそういうの苦手で、全部正直に話しちゃうタイプだったんです。
それに、台本みたいなものも作ったことがなかったし、「面接対策なんていらないでしょ」って思ってたんですけど、さすがに通らなさすぎて、ヒートウェーブの就職支援担当の人に教えてもらって『台本』を作ることにしました。
自分、頭の回転が速いほうじゃないので、その場で考えて答えると、脳のリソースを全部使っちゃって、上手く話せないんですよね。だから、最初から想定される質問に対する答えを考えておくことで、 脳に余裕ができて、ちゃんと話せるようになりました。
今後、もし誰かにアドバイスするなら、
「悪いことは言わないから台本は作っとけ!」
って伝えたいですね!
台本を作ってからは、面接も上手くいくようになったし、就職活動の負荷もかなり下がりました。「これを続けていけば、そのうち受かるだろう」って思えるようにもなったし、 前みたいに絶望することも減りました。
ちなみに、5年のブランクについても、伝える内容自体は最初からそんなに変えてないんです。
でも、話す内容を最初から決めておいたことで、ごまかそうと迷ったり、話が飛躍して変な方向にいったりすることがなくなって、自然に「ああ、そうなんだ」で終わることが増えました。
結果として、面接もスムーズに進むようになったので感謝ですね。
HEATWAVE
今度入社をする会社では、どんな『仕事』を担当されるんですか?『今後の目標』なども決まっていれば教えてください。
植野さん
『サーバーエンジニア』をできる人がいないので、そのあたりを任せたいって話を聞いています。正直、不安もありますけど、楽しみな部分もありますね。
まずは、スモールステップですが、5年間無職だったので、社会人生活に慣れていくことが『最初の目標』です。体力的にも、メンタル的にも負荷がかかる場面が出てくると思うので、 そこにしっかり耐えられるように頑張っていきます!
会社の方もその辺は気を遣っていただいているので、最初はたぶん軽めの現場に入れてくれると思うんですけど、 最初は甘えつつも、だんだん「自分で判断して動くような仕事」もこなせるようにならないといけないなと思っています。
それから、5年後くらいの目標としては、会社がインフラ事業を拡大しようとしているので、その中核メンバーを目指したいと思っています。
あとは、たぶん新人さんも入ってくると思うので、 その人たちに教えられるくらいの技術力を身につけていきたいですね。
HEATWAVE
今後、何か『資格』を取る予定はありますか?
植野さん
これからを考えると、『LinuC』をLevel2までは取らないといけないかなと考えています。
あと『基本情報』は持っているので、『応用情報』とかも…その前にインフラエンジニアをやるのであれば、『CCNA』はとっておいた方が良いと思うので、こちらも取得を計画しています。
HEATWAVE
職業訓練に通う人へ『アドバイス』をお願いします。
植野さん
ちょっと月並みな話になっちゃいますけど、「仕事をすることをイメージしながら勉強すること」が大事だと思います。
新しいことを勉強する時って座学が多くなるので、「主体性が失われがち」なんですよ。授業を聞いてれば、自分で何かをしなくても進んでく…でも、それで終わっちゃうと、本当に何も身につきません。
だから、「この知識を仕事でどう活かせるか」を意識しながら、主体的に授業を受けることが大切だと思います。
分からないところはちゃんと質問する、 自分から動いて勉強する。「とりあえず朝来て、授業受けて、時間が来たら帰る」 みたいなスタンスは、どこかで修正しないとダメですね。
あとは、「卒業制作」ですね。
『Javaエンジニア就職科』では自分の作りたいものを作れるチャンスがあるので、自分の卒業制作に活かすことを目標に、学習に取り組むのもいいと思います!
よくあるのが、配られたサンプルをそのままトレースして作るパターンなんですが、 正直、それだと「あんまり身についていない」のと同じなんですよね。
そうじゃなくて、「自分が作りたいもの」を早い段階で決めて、そのためにどんな勉強をするか考える。何かに「主体性」を持たないと、「3ヶ月ただ通っただけ」になっちゃいます。
これは自分自身、学生の頃にできなくて、社会人になってからめちゃくちゃ苦労した経験なので、特に伝えたいことです。
それともう一つ、もし引きこもり気味だったり、人との関わりに不安がある人が行くなら、頑張って「友達を作ること」をオススメします!
自分は一緒に学んだ仲間がいたことが励みになったし、昼ごはんを一緒に食べたり、雑談したりしたことも、かなり息抜きにもなりました。結果、学校に通うのもすごく楽になったので、「人とのつながりを作る努力」も、ぜひしてみてほしいと思います。
今回は植野さんに、職業訓練に通うまでのことや『Javaエンジニア就職科』での体験、転職活動や就職支援、今後の目標についてお話しいただきました。
ポイントは以下の通りです。
・『Javaエンジニア就職科』に通って、Javaへの理解を深めて、社会性のある生活のリハビリができた
・ヒートウェーブの就職支援で、「台本作成」などの面接対策を行ったことで上手くいくようになった
・ただ通って授業を受けるのではなく、『主体性』を持って学習に取り組むべし!
植野さんのように、エンジニアとして働いているが、より将来性のある業界で手に職をつけて働きたいと考えている方は、セキュ塾を受講してホワイトハッカーにキャリアチェンジしてみませんか?
エンジニアからのセキュリティ転職は、これまでやってきたことを活かしながら、より好待遇を狙うことができます。セキュ塾では、実践的なサイバーセキュリティ教育の提供だけでなく、南馬越さんのように転職サポートを受けることも可能です。
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